『日本における 地政学の受容と展開』 高木彰彦 著 (九州大学出版会・4070円)

西日本新聞

 日本の地政学には1940年代、80年代、今日の三つのブームがあるという。戦時下のブームについて本書は、ドイツ起源の地政学が「日本の生存圏拡大を正当化するイデオロギーとして重要な役割を果たした」と分析。体制迎合的、国策貢献的な運動としての側面に注目する。80年代の復活を経て、今日の流行の背景には中国の急速な成長、国際社会における日本のプレゼンス低下などもあり、九州大教授の著者は「近年の地政学ブームの担い手の主張に変化が見られること」に注意を促している。

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ