にぎわい遠い商業施設 宣言解除初の週末 北九州市

西日本新聞 北九州版 向井 大豪 米村 勇飛

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の解除から最初の週末となった16日、北九州市内でも街中や観光地の商業施設が続々と営業を再開した。井筒屋やリバーウォーク北九州など1カ月以上休業していた施設に人の流れが戻り、マスク姿の家族連れやカップルが買い物を楽しんだ。ただ、いずれの施設も宣言発令前のにぎわいにはほど遠い状態。県境を越える移動の自粛が続いていることもあり、観光地でも人影はまばらだった。

 井筒屋は宣言解除により来店客が急に増えることを警戒。店内が混雑しないようにセールなどは行わず、営業再開を知らせる広告も出さなかった。人との距離を保つよう促す表示をエスカレーターなど各所に設置。全ての出入り口に従業員を配置し、来店客にマスク着用の徹底を呼び掛けた。

 リバーウォークは営業を再開したものの、映画館やスポーツクラブなどテナント全体の2割程度が休業を継続。客のまばらな館内に、アルコール消毒などの感染対策を促す放送が響き渡っていた。買い物客らもできるだけ人との距離を保ち、控えめの声で会話するよう努めていた。

 中心市街地の商店街などでつくる小倉中央商業連合会の小松良明理事長は「消費者も外出に慎重になっているようで、宣言解除で買い物に殺到するような雰囲気はない。店側としても緊張感を持って感染対策を取っていきたい」と話した。

 午前中に天候が崩れた影響もあり、小倉城(小倉北区)の周辺などでは観光客の動きも弱かった。門司港レトロ地区(門司区)は関門海峡ミュージアムなどの主要施設が閉鎖中で、閑散とした状態。小倉南区から訪れた20代カップルは「人が少なくてほっとした。開いているお店や施設が少ないですからね」と話した。

 一方、門司区にあるパチンコ店は駐車場の6割ほどが埋まっており、男性客(41)は「3月末からずっと我慢してきた。ようやくパチンコができる」と満足げ。別の男性客(55)は「宣言の解除はうれしいが、やっぱり周りの目が厳しい。“喪が明けた気分”とまではいかない」と話した。 (向井大豪、米村勇飛)

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