19年の出火原因上位「たき火」「火入れ」 飯塚地区消防本部まとめ

西日本新聞 筑豊版

 福岡県飯塚地区消防本部(飯塚市、嘉麻市、桂川町を管轄)が2019年の火災統計をまとめた。出火原因の1位は枯れ草を寄せ集めて焼くなどの「たき火」、3位は野焼きのように下草やごみを燃やすなどの「火入れ」。いずれも残り火が家屋や山林に燃え移るケースがあり、草刈りが行われる春過ぎにはこうした火災が増えるという。飯塚消防署は「放火や漏電などと違い、防げる火災。注意すれば減らせる」としている。

 火災統計によると、19年火災件数は計78件。原因別上位は、たき火16件(20%)、放火8件(疑い含む、10%)、火入れ6件(7%)だった。月別では5月が最多の19件、3、6両月が次いで9件となり、枯れ草焼きなど農作業が始まる時期と重なる。たき火に関しては15~17年はゼロか1件だったが、18年に11件となり近年急増している。理由は不明という。たき火や火入れは、火が消えたと思って水などをかけずにその場を離れ、火の粉が飛ぶといった「不十分な処置」が起因する例が多い。

 ごみなどを焼く「野外焼却」は、廃棄物処理法で原則禁止されている。例外として、正月のしめ縄などを焚(た)く行事、あぜの草を焼くなど農林漁業を営む上でのやむを得ない焼却、日常生活上の軽微なものは認められている。地方ほど自宅庭で物を燃やす習慣があり、煙害が原因で近所トラブルになることもある。

 飯塚消防署は統計結果を受け、たき火などの危険性を注意喚起するチラシを作成し、ホームページでも公開している。同署の予防係長、梶嶋博徳消防司令補は「たき火や火入れから火災を起こす人は、『今まで大丈夫だった』と根拠のない経験則を持っていたりする。ちょっとしたものを燃やすときでも消火準備をし、乾燥や風の強い日は避けるなどしてほしい」と話した。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ