疫病退散願い例大祭 神幸祭中止の風治八幡宮 田川市

 福岡県田川市魚町の風治八幡宮で16日、例大祭があった。同八幡宮では毎年、県の五大祭りの一つ「風治八幡宮川渡り神幸祭」を開催しているが、今年は新型コロナウイルス感染症のため神幸祭を中止。神事だけを行い、「疫病退散祈願大祭」を兼ねた。

 同神幸祭は、約450年の歴史があり、室町時代に疫病が流行し、氏子一同が平癒祈願の御礼に山笠を建立したのが起源とされる。125年ほど前に神輿(みこし)と幟山笠(のぼりやま)が彦山川を渡る川渡りの姿が確立して以降、中止は初めて。

 緊急事態宣言は14日に解除され、田川地区では15日まで感染者ゼロが続いている。「薬師(医療関係者)、祭り人(行政職員)たちが闘っている。力を貸したまえ。氏子たちに災いが蔓延(まんえん)せず、平穏になるように」との祝詞を奏上した宇都宮誠宮司は大祭後、「このまま、田川で感染者ゼロが続き、全国でもできるだけ早く終息するようにとの思いを込めた」と語った。

 例大祭には毎年、約50人が出席するが、今年は氏子の役員や地元区長ら26人の出席にとどめ、全員がマスクを着用して参加した。例年、神輿の担ぎ手たちに持たせるお守りを疫病退散のお守りとして参加者に配った。奉賛会の祝清治会長(84)は「この季節に鉦(かね)や太鼓の音が聞こえないのは、さびしいの一言。来年は(例年の)倍以上盛大な神幸祭にしたい」と話した。 (大塚壮)

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