コロナ禍克服へ「想いはひとつ」 FM八女がオリジナル曲制作

リスナーに歌詞募る

 新型コロナウイルスによる難局を明るく乗り越えようと、八女市のコミュニティーラジオ「FM八女」の職員が、リスナーから歌詞を募ってオリジナル曲「想(おも)いはひとつ」を制作した。緊急事態宣言は解除されたものの、人々の心に残る不安や閉塞(へいそく)感、そして希望を託す言葉をつなぎ合わせ、新緑の山に囲まれたスタジオから毎日発信している。

 《出口の見えない そんな毎日 青空見上げてみよう 今は声だけ春風に乗せて》

 趣味でバンド活動を続ける中島直樹さん(28)が奏でるメロディーに、日頃イベント等で歌を披露することもある木下晴菜さん(34)の伸びやかな歌声が重なる。FM八女のパーソナリティーを務める2人は、コロナウイルスの影響でゲスト出演中止などの措置が続く中、初めて一緒に番組を担当することに。ともに音楽好きの2人。「リスナーを元気づけられることは何か」と考えた時に浮かんだのが、曲作りだった。

 ラジオを通じて歌詞や取り入れてほしい言葉を募ったところ、15人ほどがホームページなどで「負けないで」「みんな思いは同じ」「空を見上げて」といったメッセージを寄せた。これらのフレーズを、木下さんが意図をくみつつアレンジして一つの歌詞に仕上げ、中島さんが曲を作った。

 完成した曲を4月28日に初めて放送したところ、「元気が出た」「在宅勤務中に楽しみにしています」「CDは出らんと?」といった反応が寄せられた。ラジオ放送は八女市内のみだが、インターネットを通じた聴取者の数も伸びているという。取材などを通じてリスナーと触れあえた機会が減り、寂しさを感じていたという木下さんは「ラジオの持つ力に気づかされた」。中島さんも「みんなで作り上げる楽しみを共有できた」と話す。

 曲は月曜から金曜まで、午後1時7分ごろからと、午後9時ごろから番組の中で放送している。

 《ひとつになれば人は強くなる 乗り越えられる 負けないで》 (丹村智子)

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