甘木絞りでマスク、秋月和紙をしおりに 朝倉の職人奮闘

 新型コロナウイルスの感染防止や早期終息を願い、朝倉市の伝統工芸職人たちが「今できることをしよう」と、培った技を生かした布マスクや本のしおりを商品化した。

 同市甘木地域で江戸後期から昭和初期かけて盛んだった絞り染め「甘木絞り」。伝統の再興に取り組む若手職人の西村政俊さん(32)は藍染めの布を裁断してマスクを製作した。木綿や麻の一部を糸などで縛って出した柄は一つ一つ異なるため、どれも世界で一つだけ。「裏地にはダブルガーゼを使っているため、着け心地は柔らかくて気持ちが良い。伝統工芸を取り入れたマスクで沈みがちな心が少しでも明るくなれば」と西村さん。

 サイズは男性用と女性用の2種類。価格は素材によって770~990円(税込み)。希望者は「日ノ目~hinome~」のホームページから問い合わせを。生産数に限りがあるため、品切れの場合は再販売までに時間がかかるという。

 一方、同市秋月地区で江戸期から続く手すき和紙「秋月和紙」を使い、疫病をはらうという妖怪「アマビエ」のしおりを作ったのは、地区唯一の工房「筑前秋月和紙処」四代目の井上賢治さん(55)。疫病退散の願いを込め、アマビエを彫った消しゴムはんこを作り、和紙(横5センチ・縦10センチ)に押した。和紙は2枚重ねで、紙と紙の間にはお香を砕いた粉が入っている。

 井上さんは「今は外出を控えじっと我慢する時。自宅で読書する人も多いはずなので使ってもらえればうれしい。心地よいお香の香りも楽しんで」と語る。1枚220円(税込み)で、同市の農産物直売所「あきづき市場」で取り扱っている。 (横山太郎)

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