嘉穂劇場を格安貸し出し 無観客で動画撮影 演奏やダンス収録

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、現在休館している飯塚市の芝居小屋「嘉穂劇場」が、演奏やダンスなどの収録のために舞台を貸し出す「夢舞台プロジェクト」を始めた。映像はPRや記念品として活用してもらうことを想定しており、7月末までの期間限定で実施する。

 プロジェクトは、舞台制作会社「東洋アミューズ」(同市)との共同企画。同社の音響機器や照明機材を使うことができ、演出や撮影も同社が手掛ける。プロ、アマを問わず、吹奏楽や日本舞踊、講演会など幅広いジャンルで利用できる。通常、費用は計100万円ほどかかることもあるが、今回は全て込みで格安の10万円に抑えた。

 感染予防のため、入館できる人数を出演者と関係者のいずれも最大5人とし、収録時間も3時間までに制限。こまめに換気をし、マスクがない人には配布する。

 認定NPO法人嘉穂劇場の伊藤英昭理事長(71)によると、同劇場では2月ごろから来場者が減り、約1200人分あった秋頃までの予約もキャンセルになった。経費削減などのため4月上旬から休館としているが、「ただ閉めていてもしょうがない」(伊藤理事長)と、映像制作を目的に無観客で実施するプロジェクトを思いついた。

 4月27日にあったデモンストレーション用の収録は「ジャパニーズ・エルビス」を名乗る福岡市の歌手、西島幸宏さん(39)が、米人気ロック歌手エルビス・プレスリーのような衣装を身に着け「蛍の光」を熱唱。西島さんは同劇場の舞台は初めてで「音響がすごく良く、木造の劇場なのでぬくもりがある」と興奮気味に語った。映像は、同プロジェクトのホームページ上で公開する予定という。

 伊藤理事長は「自粛で発表の場がない人たちがいる今だからこそ、少しでも先の希望につながるような企画になればうれしい」と話している。同プロジェクト実行委員会=0948(43)3353。 (丸田みずほ)

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