「100均にもある」アベノマスクに今さら感 「子の給食当番用に」 (2ページ目)

西日本新聞 社会面 押川 知美 岩崎 さやか 長松院 ゆりか 松永 圭造ウィリアム

マスク必要?今困っていることは?「あな特」アンケ回答者に聞く

 西日本新聞「あなたの特命取材班」が緊急事態宣言発令後の4月に実施したアンケートでは、マスク不足への不安を多くの人が訴えていた。あれから1カ月、回答者に現在の状況を聞いた。(松永圭造ウィリアム、岩崎さやか、長松院ゆりか)=取材はいずれも14日、電話

 ◆福岡市早良区の飲食店経営男性(25) 「政府のマスクは届いていないし、使わないと思う。お客さんの知り合いなどからもらっている」。政府の布マスク配布政策については「不必要だった。使い捨てマスクの方が使い勝手がいい」。営業時間の短縮で売り上げが減少したことから「(国には)休業や(営業時間)短縮などを求めるなら補償をしっかりしてほしい。個人事業主は固定費だけでもマイナスになってしまう」。

 ◆北九州市小倉北区の男性(70) 妻が重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時にマスク50枚入りの箱を10箱購入するなどの備えがあった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスクは「親戚などに配って回った」という。

 生活保護受給者や申請予定者の相談を受けており、「(特別定額給付金)10万円を受け取った後、申請をすれば『資産』として認定され、受給できない人が出るかも」と懸念を抱く。政府の布マスクは届いていない。「今は必要な人に必要なものを届けてほしい」

 ◆福岡県糸島市の解体業男性(45) 緊急事態宣言を受けて引っ越しなどを延期する人が増えたことで、予定されていた解体の仕事が減り「収入が50%減少した」という。コロナ禍以前から働いていた夜間のオペレーター業務で収入を得ている。

 政府のマスク配布については「マスクの転売や高額販売が続く中で、結果的に、さらなる高騰を防ぐ抑止力になったのでは」と評価した。

 ◆福岡市西区の会社員女性(51) 政府配布の布マスクは「自宅に届いたが使わない」。これまでは使い捨てマスクを洗って繰り返し使っていたが「最近ではコンビニでも手に入るし、周りでもマスクの話題は減った」という。「収入が半分に減った。マスクも給付金も、もっと早ければよかった」とため息をついた。

 ◆福岡市東区の保育園給食調理員女性(47) 値段は通常より高いものの「最近では薬局でマスクを購入できるようになった」と感じている。「この時期では、政府のマスクは不必要だった」と話す。

 緊急事態宣言が延長され、給食の廃棄がさらに増えた。「80人分の給食を作って、半分以上余ることも。必要な人に渡ってほしい」と訴える。

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