中国の都市封鎖で九州の大気が劇的改善 ピーク時の10分の1に

西日本新聞 社会面 今井 知可子

 九州上空の大気汚染が劇的に改善-。福岡工業大環境科学研究所(福岡市東区)が昨年末から今春にかけて九州山間部の樹氷に含まれる汚染物質を調査したところ、こんな傾向が明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中国で工場や交通が止まり、飛来する汚染物質が減ったためとみられる。大気を浮遊しながら地球規模で移動するマイクロプラスチックの量も減少していた。

 調査は同研究所の永淵修客員教授と中澤暦研究員の研究チームが行った。永淵さんは長年、大気中の水蒸気が樹木の表面で凍結する樹氷に着目。特に、九州の樹氷は寒波が過ぎると溶けて地面に落ちやすく「どの寒波による樹氷なのか特定しやすい」として、大気汚染の越境ルートを調べるために使ってきた。

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