九産大生も「#エール飯」 テークアウト情報をSNSで発信

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

 九州産業大(福岡市東区)の学生たちが、アルバイト先や大学周辺にあるなじみの店のテークアウトメニューを会員制交流サイト(SNS)で応援する「#九産大エール飯」を始めた。大学は新型コロナウイルス感染防止の入構制限が続き、周辺飲食店の収入も激減している。「入学したのに登校できない新入生に学生街の店を知ってほしい」という思いもあり、参加店舗は徐々に増えている。

 中心となっているのは、同大経営学部で地域活性化やソーシャルビジネスを学ぶ3、4年生の4人。本来なら地域活動を実践している時期なのに大学に入ることすらできなくてもどかしい。「今、この状況で地域のために何ができる?」。オンラインの会議システムで話し合い、営業自粛中の飲食店を応援する大分県別府市発祥の活動「#エール飯」に取り組むことを決め、ロゴデータの使用許可を得た。

 テークアウトや配達をしている店の商品を、店と客の双方が「#エール飯」の検索目印を付けてSNSで発信、拡散する仕組み。学生たちは実際に弁当を買って取り組みを説明し、参加を呼び掛けた。

 学生の一人、山下裕貴さん(21)はアルバイト先の居酒屋「炭っぷ」の店長、光成章さん(40)を誘った。営業自粛でバイトスタッフも休ませざるを得ず、苦悩する姿を身近に見てきた。光成さんは「これまで店に来たことがない客層が来てくれている。ようやく通常営業できるようになったが、赤字を取り戻すためテークアウトももうしばらく頑張ってみる」と話す。

 現在は20店が参加。三上奈那子さん(21)によると「うちも紹介してほしい」と参加を希望する店も出てきているといい、尾崎愛理さん(21)は「5月いっぱいはテークアウトが続くだろうから40店にまで増やしたい」。江口華さん(22)は「大変な時期に自分から行動できてよかった」と話した。 (今井知可子)

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