子ども食堂再開、満腹の笑顔「ほっとした」 北九州市 新規相談も

西日本新聞 一面 白波 宏野 竹次 稔

 新型コロナウイルスの影響で休止していた北九州市の子ども食堂が再開し始めた。市はコロナ禍で食事に事欠く親子が少なくないとみて、市内の30施設に再開を要請しており、順次再始動する見通しだ。未知の感染症への不安が広がる中、各地の子ども食堂が休止を余儀なくされたことをさまざまなメディアが報じた。市には子どもの状況を心配した飲食店などから「残った食材を役立てられないか」など、子ども食堂の新規開設に向けた温かい声が相次いで寄せられている。

 「子どもも私も自宅でストレスがたまっていた。再開してほっとしている」

 22日昼、同市若松区の「ボートレース若松」で約3カ月ぶりに開催された子ども食堂。5歳と0歳の子を連れて訪れた母親(31)は笑顔を見せた。

 通常はビュッフェ形式で運営しているが、感染防止対策として弁当を配布し、親子約70人が持ち帰った。6月以降は食堂で食べる形での実施を検討している。

 実施団体の一つ、NPO法人「あそびとまなび研究所」(同区)は食堂休止中も、地元農家や企業から提供を受けた食材を配布する「フードパントリー」などは継続してきた。秋葉祐三子理事長は「今後も生活が困窮する家庭が増える可能性がある。給食が始まっても、しっかりと支援していきたい」と話す。

 市は21日付で、市民センターなどで開く30の食堂に感染対策を徹底した上で再開するよう文書で要請した。同センターの利用が可能になる25日ごろから、再開が本格化する見通しだ。

 市には「親の収入が減って子どもに悪影響が出ていると報道で知った」などと、食堂を開いていない飲食店や病院から、新規開設に関する相談が5件あったという。市子育て支援課の担当者は「子どもたちの受け皿が増えるよう、新たな担い手を支援したい」と話している。 (白波宏野、竹次稔)

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