50代以上の方なら、URC(アングラ・レコード・クラブ)のことを覚えているだろう…

西日本新聞 社会面 塩田 芳久

 50代以上の方なら、URC(アングラ・レコード・クラブ)のことを覚えているだろう。今風に言えば音楽のインディーズレーベル。プロテストソングや反戦歌など、大手では出しづらい歌を収めたレコードを自主制作していた。岡林信康、高田渡、はっぴいえんどら当時を代表するアーティストが参加した。

 URC誕生50周年を記念するCDが、ポニーキャニオンから販売された。名盤たちの復刻だが、今聴いても歌いたい歌を彼らが歌っていたことが分かる。人生の悩みや政治批判、愛や恋を純粋に表現した歌詞は、商業主義に囲まれた現代では少なくなった。

 コロナ禍での検察庁法改正の動きに抗議した芸能人に批判が出た。「政治的発言は好ましくない」らしい。政府への抗議も、その抗議を批判することも自由だとは思うが、いつから「歌いたい歌」が歌いづらくなったのか-。わずか50年前の曲を聴きながら考えてしまう。 (塩田芳久)

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