『中国の行動原理』 益尾知佐子 著 (中公新書・1012円)

西日本新聞 くらし面

 「本質的に平和的な存在」を自任しながら、世界各地であつれきを繰り返す中国。その特異な対外行動は何に由来するのか。中華思想や米国への対抗心だけでは説明できず、「脅威」を強調しすぎる世界観、独特の家族観や社会の秩序意識、政経分離のキメラ体制など国内的要因によるところが大きいという。海洋問題での強硬策も、国家海洋局の位置付けなど国内力学への注目を促す。著者は佐賀県出身の九州大准教授。自身の生い立ちや日中関係に翻弄される中国研究者の葛藤をつづったあとがきも読み応え十分。

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