「シトラスリボン」でコロナ差別なくそう 福岡の専門学校は学生に配布

西日本新聞 社会面 泉 修平

 優しさの輪をつなげていこう-。新型コロナウイルスの感染者や家族、医療従事者への差別をなくそうと、愛媛県で始まった取り組み「シトラスリボン運動」への賛同が各地で広がっている。学生8人の感染が確認された福岡和白リハビリテーション学院(福岡市東区)では、インターネット上で学生への誹謗(ひぼう)中傷が相次いだこともあり、25日の学校再開に合わせて学生にリボンを配布。身近な場所から啓発に取り組む。

 この日、約1カ月半ぶりに登校した同学院の学生を教員らが「おかえりなさい」と出迎え、手作りのシトラスリボンを手渡した。

 運動は、愛媛県の市民グループ「ちょびっと19+」の呼び掛けで4月中旬に始まった。感染者らを受け入れる「地域」「家庭」「職場(学校)」を表す三つの緑色の輪がシンボルで、マークが記された缶バッジを賛同者に着けてもらうなどして啓発。協力の動きは1カ月ほどで全国160の個人・団体に広がっている。

 運動の呼び掛け人で、松山大法学部の甲斐朋香准教授は「多くの人がコロナによる偏見に心を痛めていたため、共感が急速に広がったのだろう」と振り返る。

 同学院では4月、山口県に帰省中だった学生を皮切りに感染確認が相次ぎ、クラスター(感染者集団)が発生したとされた。会員制交流サイト(SNS)では感染学生が特定され、「コロナを他県に持ち込むな」などの心ない書き込みが複数あったほか、学校に感染者の行動歴などを尋ねる声が寄せられたという。

 橋本勝彦副学院長は「将来、理学療法士など医療従事者となる学生には、再び感染症への偏見が広がった時に支え合いの輪の中心となってほしい」と話した。 (泉修平)

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