放課後の学び場が廃業危機 レンタルスペースがネットで資金募る

西日本新聞 ふくおか都市圏版 横田 理美

 ワークショップや習い事の場を提供する福岡市南区向野のレンタルスペース「学び舎しおらぼ」が、新型コロナウイルスによる営業自粛で廃業の危機にひんしている。放課後の子どもたちを見守る「地域拠点」として保護者からも頼られた存在だが、収入がほぼ無くなり、賃料などの運営コストが経営を圧迫。存続と地域活性化に向け、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)で30日まで寄付を呼び掛けている。

 「必要とする住民や応援してくれる地元の期待に応えたい」と話すのは、代表の木下夕紀さん(40)。しおらぼは「子どもが習い事をできる公民館と学童保育の間のような場が欲しい」と、2児の母でもある木下さんが2017年に子どもらが通う玉川小(同区)の近くで開業した。

 日中はワークショップやママ会などに場所を提供。夕方の下校時刻に合わせ、ダンスや書道、ボイストレーニング、アート教室といった習い事教室を催している。母親たちが持ち回りで集い、集まった子の宿題を見てあげることも。これまでに約40人の児童らが放課後の時間を過ごしてきた。

 コロナが猛威を振るい始めた3月は、子どもたちの居場所を確保しようと営業を継続。見かねた保護者や周辺店舗も品薄だったトイレットペーパーや除菌液を差し入れてくれた。だが、同月下旬に地元で陽性患者が出たことから営業自粛を決断した。

 事業存続のため、CFを始めたのが今月1日。26日までに目標額(150万円)の半分が集まった。寄付金は運営コストに充てるほか「地域に還元したい」と木下さん。その一つとして、「こども居酒屋」と称した屋外イベントのコロナ終息後の開催を企画する。

 「子どもも居酒屋に行ってみたい」というわが子の発言から着想。居酒屋風に飾った広場で子どもたちに楽しんでもらう。寄付金で地元店舗に料理や「酔っぱらい土産」を発注し、企画に賛同する友桝飲料(佐賀県小城市)が提供するりんご味の炭酸飲料「こどもびいる」で“乾杯”する計画だ。

 「無事に活動を再開し、長い自粛生活を耐えた子どもたちをねぎらいたい」と木下さん。寄付はCFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、一口千~10万円で募集する。30日までに集まった全額が資金となる。しおらぼ=092(408)2725。 (横田理美)

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