新入社員はつらいよ リモート研修に戸惑い、先輩と語る機会もなく…

西日本新聞 押川 知美 黒田 加那 姫野 一陽 玉置 采也加 松本 紗菜子

 新型コロナウイルスの猛威の中で始まった新年度、各企業がテレワークを積極導入する中、例年にない試練を課されているのが新入社員たちだ。不慣れなリモート研修、先輩と話す機会もない日々。緊急事態宣言が解除され、そろりと日常が戻りつつある中、「あなたの特命取材班」にはぼやきの声も聞こえてくる。新入社員はつらいよ-。

「社会人になった実感がない」

 「4月から一度も出社していないから、社会人になった実感がないんです」。東京の精密機器メーカーの男性新入社員(22)は戸惑いを隠しきれない。オンライン研修で人事担当者との関わりはあるが、他の先輩社員との接点は一切ない。仕事で必要な法律やビジネスマナーはネット講義で学ぶが、会社で働くというイメージがわいてこない。「不安しかないです…」と声を落とす。

 佐賀市の女性(23)は福岡県内の部品メーカーに入社。4月は出勤ゼロ。5月中旬から出社し始めたが、部署内でもまだテレワークで働く社員が多く、面識がない人も。「なんか会社の人と関わりにくい…」。雰囲気になじめない。

 生活に影響が出た人も。東京の繊維メーカーに入社した男性会社員(26)は入居予定だった社員寮が感染拡大を防ぐために使えなくなり、6畳ほどのマンスリーマンション生活に。家賃は会社負担だが「狭いし寂しい。ストレスです」。楽しみにしていた新人海外研修も中止になった。

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