新入社員はつらいよ リモート研修に戸惑い、先輩と語る機会もなく… (3ページ目)

西日本新聞 黒田 加那 姫野 一陽 玉置 采也加 松本 紗菜子

 燃え尽き離職、夏に注意―久留米大の奥井教授に聞く

 新型コロナウイルスの影響を受け、例年とは違う形でのスタートを切らざるを得なかった新入社員たち。受け入れる会社側には何が必要なのか。久留米大商学部の奥井秀樹教授(人的資源管理論)の助言をまとめた。(聞き手は黒田加那)

 新入社員は先輩と一緒に働き、雑談をする中で、自分の役割や組織の一員としての常識を学んでいく。研修がリモートになるとコミュニケーションが取りづらくなり、会社に愛着を持ったり、仕事へのモチベーションを維持したりしにくくなる。

 (今後も在宅勤務が推奨される中で)企業側は定期的にテレビ会議を開くなど、新入社員が同僚や上司の顔を見る機会を増やせば、一緒に仕事をしていると感じ、不安を埋められるのではないか。

 新入社員は例年、5月ごろに燃え尽きて離職する人が多い。今年はコロナ禍で本格的に働き始める時期が遅れており、夏ごろに疲れが出るケースが考えられる。「メンター(指導者)」となる年齢の近い先輩に相談しやすい環境づくりが必要だ。

 社会全体の取り組みも必要だ。「三密」の防止や新しい生活様式を経済とどう両立させていくか展望をはっきり示すことで、新入社員も安心するだろう。

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