「ありがとう」小さな姉妹からごみ収集員へ…心温まるプレゼント

西日本新聞 筑豊版 福田 直正

 新型コロナウイルス感染の不安を抱えながら、細心の注意を払ってごみ収集にあたる作業員に、市民から感謝の気持ちが寄せられている。福岡県飯塚市の清掃会社「藤本組」の従業員にも、小学生くらいの姉妹が「よかったら使ってください」と、手作りマスクをプレゼント。ほかにも地域住民がごみ袋にメッセージを添えてくれるなど、従業員は「地域のみなさんの気遣いがありがたく、心温まる思い」と喜んでいる。

 浅田哲平さん(22)と松尾泰志さん(32)がマスクを受け取ったのは今月1日朝のことだった。飯塚市小正のある集合住宅の収集場所にさしかかると、姉妹2人が駆けてきた。「いつもありがとうございます」。姉妹はチェック柄の厚手の布マスク3枚を手渡すと、次の場所に向かう浅田さんと松尾さんに手を振り、見送った。

 報告を受けた赤尾嘉則部長は、姉妹と保護者に礼状をしたため、翌日従業員に託した。すると次の収集日には、妹と母親が収集場所に出てきて、異なる色や柄の布マスク20枚をプレゼントしてくれたという。

 ごみの収集作業では、収集車がごみを押しつぶす際にほこりが生じ、使用済みマスクに触れることもある。同社は、社内で感染者が出ると業務への影響が大きいため、2月下旬ごろから、休憩時の事務所の使用制限▽外食を避け昼食は屋外で弁当▽週末も従業員に外出自粛メールを送る-などの対策を続けている。

 もらったマスクを洗いながら大切に使っている松尾さんと浅田さんは「真心を感じるうれしい贈り物。新型コロナで緊張を強いられストレスもたまるが、このマスクを着けると仕事を頑張ろうと思える」と話す。

 「いつもありがとう」、「コロナに気をつけてください」-。地域住民からはごみ袋に貼り付ける形で手紙も寄せられているという。赤尾部長は「皆さんも大変なのに、私たちのことまで気に掛けてもらい胸が熱くなります」と感謝している。 (福田直正)

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