高台の駅は階段80段 専用道延伸にJR九州、懸念も 日田彦山線復旧

西日本新聞 総合面 布谷 真基

 JR日田彦山線の復旧方法について、福岡県東峰村がバス高速輸送システム(BRT)延伸案の受け入れを表明したことを受け、JR九州は実現に向け検討を加速する方針だ。ただ、県が主導した専用道延伸は同社には想定外。延伸区間の駅には長い階段があるなど「かえって利便性が損なわれかねない」との懸念も社内から漏れる。

 JR九州は鉄道、バス案との中間に位置づけたBRT案を実質的な「本命」としてきただけに、福岡、大分両県と沿線自治体の意思を尊重する構えだ。

 一方、JR九州は日田彦山線の利用低迷について、高台に駅舎があるなど不便な立地にも要因があったと分析。そのため、提案したBRT案では、村内の一般道を走る想定だった筑前岩屋-大行司間に停留所を3カ所新設するなど使い勝手を重視した。

 だが、専用道延伸で既存の鉄路や駅施設を活用すれば、JR案の3停留所は設置できず、大行司駅では80段近い階段を上り下りしなければならなくなる。JR社内では「かえって利用者が遠のいてしまう」との声も上がる。別の幹部も「立派なものをつくっても、負の遺産になっては意味がない」と案じる。

 政治色が強い決着になったものの、今後、専用道延伸により追加で生じるコスト負担などを巡り関係機関の協議が具体化する。JRは沿線振興策などと合わせ、BRTの利用促進を図るという厳しい課題を背負うことになる。 (布谷真基)

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