深紫外線LEDで感染力99%超減少 宮崎大など発表、院内感染予防に期待

 宮崎大と医療機器・航空部品メーカー「日機装」(東京)は27日、同社が開発した「深紫外線LED(発光ダイオード)」の光を新型コロナウイルスに照射したところ、ウイルスの感染力が99・9%以上減る効果があったと発表した。紫外線の中でも波長が短い深紫外線は、インフルエンザウイルスを不活化させるほか、アレルギー物質除去に効果があることは知られていた。今後、院内感染の防止対策などへの活用が期待される。

 同社は宮崎市に生産子会社を置き、2016年に宮崎大と共同研究包括連携協定を締結。昨年11月には同大医学部内に共同研究講座を設置し、院内感染対策を中心に研究を進めてきた。

 今年4月に始めた実証実験では、プラスチックシャーレに新型コロナウイルスを含む液を滴下し、深紫外線LEDの光を30秒と60秒それぞれ照射。回収したウイルスの感染力を測定したところ、減少率はともに99・9%以上だった。

 研究総括責任者の鮫島浩・同学部付属病院長は「新型コロナのワクチンや治療薬ができるまで医療従事者の負担を軽減させ、医療崩壊を防ぐ必要がある」と指摘。深紫外線LEDは「院内感染やクラスター(感染者集団)発生予防の武器の一つになる」と期待する。

 同社は14年にノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇・名城大終身教授と天野浩・名古屋大教授の研究を基に06年、深紫外線LEDの研究に着手した。今年1月には新技術を搭載した空間除菌消臭装置「エアロピュア」を発売している。

 研究グループは「深紫外線LEDに新型コロナを撃退する効果が確認されたのは大きい。床やドアノブなどに付着したウイルスを撃退できるような新たなアイテム開発に発展させたい」としている。

(古川剛光)

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