災害時感染防止へ熊本市が保健避難所 地震の教訓踏まえ立案

西日本新聞 社会面 古川 努

 災害時の新型コロナウイルス対策として、熊本市は27日、回復した元患者や感染者との濃厚接触者を対象とした「保健避難所」を新たに導入すると発表した。4年前の熊本地震の教訓を踏まえ、急ピッチで制度設計を進めたという。

 大規模災害時に、五つの行政区に少なくとも各1カ所設置し、収容規模は全体で数十人。接触を避けるため、個室や区切られた空間を設け、保健師が健康観察を行う。不足する場合は百人単位で収容できる広域保健避難所を設置する。公共施設を使うが、プライバシー保護のために施設名は非公表とする。さらに不足すれば、ホテルや旅館の活用も検討する。

 熊本地震の際、避難所で感染性胃腸炎が発生。市は「避難所の感染拡大防止策が課題として残っていた」と立案の背景を説明する。一般の避難所も、過密対策で1人当たりの専有面積を4平方メートルに広げた上で、熊本地震の避難者最大約11万人に対応できる避難場所を確保したという。

 松尾一郎・東京大客員教授(防災行動学)は「感染の疑いがある人にも、そうでない人にも安心感をもたらす先進的な取り組み。他の都市にも広げていくべきだ」と評価する一方、「保健師の負担も考え、他の感染症への対応力を維持できるかが課題」と指摘する。 (古川努)

熊本総局が移転しました

熊本総局 移転先地図

西日本新聞熊本総局が移転しました。新しい総局は、熊本市中央区の熊本桜町バスターミナルに近い坪井川沿いです。電話、FAX番号も変更となりました。

▼移転先
住所 〒860―0805 熊本市中央区桜町2番17号第2甲斐田ビル9階
電話 096(323)1851
FAX 096(323)1853

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ