【連載紹介】揺るぐことなく不戦の誓いを継承するために

西日本新聞

 2020年は終戦から75年の節目である。先の大戦ではあまたの尊い命が奪われ、長崎、広島では人類史上初めて核兵器が使用された。戦後、日本は戦争を引き起こす過ちを繰り返してはいない。ただ、戦禍の記憶は薄れていく。揺るぐことなく不戦の誓いを継承するため、私たちは過去に学び、未来を展望したい。

 今年、西日本新聞長崎総局は年間テーマとして、被爆地長崎で、戦争体験の有無にかかわらず、世代やジャンルを超え、平和の継承に取り組む「人」に目を向けることにした。

 2月末までに第3シリーズを終えたが、3月11日に世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症について「世界的大流行(パンデミック)」と表明。戦争を知る高齢の世代は感染症による重症化の恐れが指摘され、対面での取材は難しくなった。そこで第4シリーズでは「戦跡」に注目した。歴史を代弁する力があり、私たちに考えるヒントを与えてくれる、と思ったからだ。

 連載は模索しながら今後も続く。

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 第1シリーズ【祈りの油彩 未体験画家が描く戦争】
 戦争経験のない長崎市の画家、ウエダ清人(せいじん)さん。平和を祈り、長年にわたって戦争を題材に制作した作品を紹介する。

 第2シリーズ【写真は語る 12枚に込められた思い】
 長崎平和推進協会の写真資料調査部会に所属する堀田武弘さんは戦後まもなくの地元紙記事を目にした。廃虚となった被爆後の長崎市内を撮った12枚組の写真の存在。何を語るのか-。

 第3シリーズ【軍都の幻影 元航空廠設計士の遺言】
 第21航空廠(しょう)が開設され、軍都と呼ばれた長崎県大村市。その歴史を後世に残そうとした男性の姿を追い、記憶をたどった。

 第4シリーズ【戦跡をたどる 現地からの報告】
 砲台や防空壕(ごう)、特攻艇の格納庫…。長崎総局の記者たちが県内各地の戦跡をたどり、戦後75年の今の姿を報告する。

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