ジュンク堂福岡店が6月末休止へ 九州最大140万冊、仮移転営業困難に

西日本新聞 一面 木村 貴之

 蔵書約140万冊、年間約250万人の来店で九州最大規模を誇る福岡市・天神のジュンク堂書店福岡店が、入居ビルの再開発に伴う6月末の一時閉店について、代替店舗に仮移転せずに営業休止する見通しであることが分かった。仮移転先の確保に難航しているため。2024年末にも開業する新ビルに再出店予定だが、大型書店チェーンの営業休止がもたらす空白に戸惑いの声は広がりそうだ。

 入居するのは、地上9階建ての複合ビル「メディアモール天神(MMT)」。関係者によると、ビルの高さ制限や容積率を緩和する福岡市の都心部再開発推進事業「天神ビッグバン」に沿って新たな高層ビルに建て替える計画が進み、同店は再出店に向け、ビル所有側と協議を続けている。

 同店は昨年末、再開発に伴う一時閉店を利用客らに告知した際、工事期間中は近隣に仮移転して営業を続ける方針を示していた。しかし、候補地を福岡都市圏に広げても条件に見合った物件が見つからず、仮移転が困難になった。

 ジュンク堂書店福岡店は2001年、商業施設「天神ビブレ2」跡に続いたMMTの主力テナントとして開業した。売り場面積は約6600平方メートル。一般書や専門書、雑誌など多彩なジャンルの書籍を豊富にそろえ、幅広い世代に親しまれる。営業休止する7月以降、同じ丸善ジュンク堂書店(東京)系列でJR博多駅構内にある丸善博多店が、定期購読などをカバーする。再出店時の店舗規模は、現状から縮小する可能性もあるという。

 天神地区の出版業界関係者は「出版不況が続く中、強い集客力で地元業界を盛り上げてきた店舗だけに、営業休止はショック。出版社の市場縮小にもつながりかねない。休止中の影響は必至で、先行きも不透明。地元業界は喫緊の課題として対応を迫られそうだ」と話している。(木村貴之)

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