北九州で迫る第2波…飲食店に戸惑い「短縮営業か自粛か」

西日本新聞 社会面 竹次 稔 野間 あり葉 前田 倫之 大坪 拓也

 23日連続ゼロが一転、北九州市の新型コロナウイルスの感染拡大は、複数のクラスター(感染者集団)も発生し、先行きが見通せない状況に陥った。ここ6日間の新規感染は計43人。28日にはついに同市で最多タイの1日21人の確認に達し、「第2波」の脅威が現実のものとなりつつある。26日に営業を再開したばかりの小倉城などの公共施設も28日から再び休業を余儀なくされ、緊急事態宣言の解除でようやく明るさが見え始めていた飲食店などにも重苦しさが漂い始めた。

 「このまま続くと大きな第2波に襲われる」。28日午前、北橋健治市長が定例記者会見で危機感をあらわにして半日後、容赦ない数字が市に突き付けられた。

 同日午後10時からの保健福祉局の会見。「厳しい認識を持っている」。永富秀樹局長は新小文字病院(門司区)でクラスターが発生した4月1日と同じ過去最多の感染者の数に、険しい表情を崩さなかった。

 28日は二つのクラスターのほか、小中学校の子どもたち、介護職員らの感染を確認。感染者を救急搬送した市消防局職員にも、感染が及んだ。記者会見には、関係する部署から約20人の職員が集まった。

 永富局長は「ウイルスが市内にあることが明らかになった。感染者間で(行動歴などの)共通項は見つかっていない」と肩を落とした。

 「今夜も飲みに出ている人はけっこういたが、これからまたどんどん減っていくと思う」。JR小倉駅近くのダイニングバー「AJO」のマネジャー岡崎優義さん(39)は「感染拡大が全国的に落ち着いているのに、北九州はこんな状況。再び短縮営業にするのか、自粛しなければならないのか、早く指針を示してもらいたい。この状況で店を開けているとイメージダウンになる」と焦りを隠せない。

 6月からテークアウトをやめ、通常営業に戻ろうと考えていた小倉北区鍛冶町の飲食店の男性店長(29)は「客足はまだ、1割程度しか戻っていない。テークアウトか店内での営業、どちらに力を入れればいいのか分からない」と困惑した様子だった。 (竹次稔、野間あり葉)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ