楽しく巣ごもり、どんな工夫してる?     

西日本新聞 くらし面

 新型コロナウイルスの影響で、春から続いてきた外出自粛。皆さんは自宅でどう過ごしてきましたか。くらし面で募集した「私の工夫」に、楽しい知恵がたくさん寄せられました。私たちの暮らしのヒントになるかもしれませんね。

■家族の時間割でめりはり

 「一日の間に区切りがあった方が過ごしやすいんじゃない?」と父親から言われ、福岡県宗像市の小6女子(11)は家族と一緒に時間割を作った。小1の妹、4歳の弟も自分をまねるようになり、片付けや手伝いも進んでやるようになった。最も楽しみな時間は「パパ・ママから」。その日家にいる親と一緒に遊ぶ時間で、お気に入りは親が人形を隠して子どもが探す「宝探し」だ。休校中は起床時間も遅くなっていた。「めりはりがつくようになってよかったです」

■四国八十八カ所の絵手紙

 福岡県小郡市の山川壽子さん(82)は、2002年から数年かけて巡った四国八十八カ所にちなんだ絵手紙を描いている。資料を再び開き、出会った人や情景を思い出し、筆を進める。思索を深めた分「当時よりも、建物の風合いや仏像の表情を豊かに表現できます」。88枚完成したら、古里の同県八女市にある、弘法大師をまつったお堂に奉納したいという。

■「気持ちいいね」子どもと花氷

 長崎県佐世保市の陶山彩乃さん(33)は1歳、3歳、5歳の子と一緒に、道端で摘んだ花と水を容器に入れて凍らせ「花氷」を作った。皿に出して触ると、子どもたちは「冷たい、気持ちいい」と大喜び。幼稚園が休みになり、子どもの世話と家事で一日が終わる。「いっぱいいっぱいの中、ホッとする時間ができました」。散歩も「お花探し」をする楽しい時間となった。

■華やいだ武者人形

 長崎県佐世保市の中村和子さん(77)は子や孫の武者人形、計5体を久々に飾った。孫の人形は10年ぶり、息子のかぶとは30年ぶり。一つ一つ丁寧に拭き、風を通した。近所に住む次男家族以外に見せることはかなわなかったが、人形のおかげで家は華やいだ。「武者人形がコロナを退治してくれればいいな」

■モデル気分で衣替え

 佐賀県基山町の中村陽子さん(60)は天気の良い日、衣替えをした。衣装ケースの奥から出てきたのは、ピンクと白の花柄模様のワンピース。袖を通して鏡の前に立ち「モデル気分」と腰に手を当てポーズを取ってみた。BGMは若い頃から好きなサンバ。今は少し膝を痛め、コロナで外出もしにくいが「やっていくうちに気分が上がりました」。マニキュアはピンク、ペディキュアは赤を選んだ。

■5歳の孫娘に手紙

 北九州市小倉北区の野村朝子さん(64)は千葉県に住む5歳の孫娘に頻繁に手紙を送っている。孫は漢字が読めないため全てひらがな。なぞなぞや迷路など新聞の切り抜きや、自宅で育てているスイカやピーマンなどの写真を送ることも。封筒はきれいなカレンダーや包装紙をリサイクルして自作する。「普段はメールが多いけど、手紙は時間差があって、待ち遠しいのもいいなあと思います」

■同じことをやり続ける

 福岡市西区の野上俊介さん(68)は「全ての時間が自分に委ねられた」と感じ、毎日同じことをしようと決めた。午前6時に起床。中国語のラジオ講座を聴きながら近所を散歩。目の前の可也山(かやさん)に向かって太極拳や棒術の稽古をする。朝食を作って食べた後は、中国古典の勉強。さらなる楽しみは小4、小6の孫との散歩だ。同じ時間に同じ道を歩き、同じ土を踏む。しかし景色は同じではない。「天気によって変わる自然の表情は素晴らしい」。毎日同じことを繰り返すから違いに気付く。「孫よ、いつかこの美しき日々を思い出してくれ」

■「あいうえお体操」考えた

 福岡県久留米市の木崎安則さん(77)は、一日中テレビを見るようになって心も体もぼろぼろ…。凝りをほぐそうと首を回した時に思い付いたのが「あいうえお首体操」だ。空間に文字を書くイメージで「あー、いー」と発声しながら、五十音順にゆっくり大きく頭や首を動かす。声を出すことで顔や喉の筋肉がほぐれ、3日続けると朝の目覚めも爽快に。「今ではマッサージ器要らずです」。1回3分ほどを1日2、3回、妻(80)と続けている。

■手作りサウナに挑戦

 福岡市東区の光安京子さん(53)は「手作りサウナ」を始めた。通っていたスポーツジムが休業で大好きなサウナに入れなくなり、動画サイトで作り方を調べた。材料は100円ショップのシャワーカーテンなど。浴室のさおにかけ、浴槽周りを密閉状態にした。週に2、3回、約2時間、ポンチョを着て、スマートフォンで映画や音楽を楽しむ。家族からは「入った後の湯が汗臭い」と不評でお湯を入れ直すため、水道代、ガス代は前月よりそれぞれ千円ほど上がった。「自宅サウナもいいけど、ジムがさらに恋しくなった。早く元の日常に戻ってほしい」

      

 「私の工夫」には36通が寄せられました。「肉じゃがの黄金比を研究」「小豆を炊く」など時間があるからこそできることや、パズルや数独の難問に挑む人も。「地図を片手に散歩し、北九州市内の踏破を試みる」「夫婦で『田』の付く名字を思い付く限り書き出した」「窓を閉めて歌を熱唱」など個性的な工夫もありました。楽しいアイデアをありがとうございました。

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