「次々感染、どこも怖い」北九州市民に動揺広がる 病院は消毒作業

西日本新聞 野間 あり葉 白波 宏野

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が28日夜に公表された北九州市内の病院などでは29日朝から、消毒作業に追われた。二つの病院でクラスターが発生しただけでなく、市立療育センター、小中学校などにも感染が広がり、市民に動揺が広がる。

 「スタッフはいつも手すりや椅子を丁寧に消毒していた。『まさか』と思った」。10人の感染が確認された門司メディカルセンター(門司区)に通院する70代男性は驚きを隠さなかった。同区では新小文字病院でもクラスターが発生し、地域医療に大きな影響があった。男性は「またあるとは。必要な診療は受け続けられるだろうか」と戸惑っていた。

 センターは新規外来、入院、救急患者の受け入れを停止。正面玄関ではフェースシールドを着用したスタッフが、来院者の検温を行った。体調が優れず受診しようとした同区の山本正倫さん(80)は「新規で断られた。別の病院を探すが、次々に感染者が出ているので、どこに行くのも怖い」と漏らした。

 28日に男子生徒の感染が確認された小倉南区の企救中(生徒337人)。朝から作業員13人が机を拭き、消毒液を噴霧するなどの作業を実施した。

 市教育委員会は同中について29日からの臨時休校を決定。再開は未定で、休校中の対応も決まっていないという。25日から午前のみの授業を始めたばかりだった。

 同区の中学校に子どもを通わせる50代主婦は「近くの中学校で感染者が出て驚いている。いつ自分が当事者になるか分からないということを実感した。休校となった場合、家でしっかり勉強できる準備を整えてほしい」と話した。

(野間あり葉、白波宏野)

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