クラスター周辺3小学校「登校自粛」2割 北九州「再休校」求める声

西日本新聞 一面 東 祐一郎 岩佐 遼介 米村 勇飛 白波 宏野

 新型コロナウイルスの「第2波」で児童生徒の感染が急増している北九州市では、学校関係者や保護者の間で緊張感が高まっている。クラスター(感染者集団)が発生したとみられる守恒小(小倉南区)周辺の複数の小学校では1日、感染を不安視するなどした欠席者が2割近くに上った。市教育委員会は、これ以上の授業の遅れを避けたい考えだが、保護者の間には感染防止のために再び一斉休校を求める声が高まっている。

 同日正午すぎ、若松区の中学校に通う3年の女子生徒(15)は不安顔で話した。「検査をしないと、自分が感染しているかどうかも分からない。対策をしていても怖い」

 この日、市立小中学校では午前中のみ授業を行った。市教委が、守恒小に近い3小学校に聞き取り調査をしたところ、計約1600人のうち約280人の児童が欠席していたことが分かった。小倉南区の小学校に娘が通う50代の女性は「小学校でクラスターが発生したと聞いて、一気に緊張感が高まった」と打ち明ける。

 同市では5月25日に午前中の授業を再開したが、同月28日~6月1日、小中学校各2校で計11人の児童生徒の感染が確認された。11人のうち8人が無症状で残る3人も重症者はいない。

 市立小中学校では体温や体調不良の有無を記した健康チェックシートを提出させており、感染の再拡大を受けて、家族が体調不良を訴えた段階で子どもを早退させるようにした学校もある。ただ、こうした対策で無症状者からの感染拡大を防げるのかどうかは、分からないという。

 市教委は6月1日午後、校長会の幹部を集めて、現場の状況を聞き取りした。市内一斉の再休校を求める校長は少なくないが、市教委は現時点では一斉の再休校を「検討していない」としている。既に2カ月以上、一斉休校しており、これ以上授業を休めば、遅れを取り戻すのが困難になる状況。市内のある中学校の30代男性教諭は「生徒の健康を考えれば再休校すべきだと思うが、カリキュラムは相当厳しくなる」と話す。

 下校中だった若松区の中学3年の男子生徒(15)は「学校には行きたい。でも、おじいちゃんと一緒に住んでいる。自分が感染させるかもしれないと思うと複雑だ」と戸惑っていた。 (東祐一郎、岩佐遼介、米村勇飛、白波宏野)

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