「教職員も守らないと」「勉強が心配」 北九州、児童感染に学校動揺

 新型コロナウイルスの児童、生徒の感染が相次いでいる北九州市では、教職員や保護者らの動揺が続いている。同市教育委員会は現時点で一斉の再休校は検討しておらず、現場からは感染拡大を懸念する声が上がる一方、さらなる学習の遅れを不安に思う声も上がっている。

 「児童に加え、教職員も守らないといけない」。クラスター(感染者集団)が発生したとみられる守恒小と同じ小倉南区内にある小学校の校長は危機感を隠さない。八幡西区の中学校の教員も「(生徒の)検温を徹底しているが、平熱で感染していては防ぎようがない」と身構える。

 感染「第2波」の最初の感染者は5月23日に確認されており、小倉南区の小学校に女児が通う40代の母親は「(25日から本格的な)登校が始まった時、感染が広がるのではと恐れていた」と強調。「学校で感染者が出たら、自分の子が濃厚接触者かどうかいち早く知りたい」と不安げだ。

 同区のある小学校では、感染を不安視して登校を自粛する児童が多く出ているが、授業が進むために休ませたくても休ませられない保護者もいるという。同校の校長は「クラスによって欠席者数はまちまちで、教員から授業が進めにくいとの声が上がっている」と指摘する。

 市教委によると、同市では2カ月以上の一斉休校により、約180時間の授業の遅れが生じており、守恒小など「第2波」で休校となった学校では夏休みと冬休みの約30日間の短縮でも、授業の遅れを取り戻すのは難しいという。

 小倉北区の小学校に長女が通う自営業の40代男性は「感染者が出るたびに全校閉鎖するのではなく、学習の機会を奪わないために学級や学年といった一部閉鎖も検討すべきではないか」と指摘する。

 同区の小学6年の女子児童は「休校にはなっていないけど、これから勉強についていけるか心配」と困惑。若松区の中学3年の女子生徒も「来年の受験に間に合うか不安だ」とうつむく。 (東祐一郎、岩佐遼介、米村勇飛、白波宏野)

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