救急受け入れ継続要請 3病院停止で医療逼迫 北九州市

西日本新聞 社会面 内田 完爾 竹次 稔 山下 航

 北九州市は3日、新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、市医師会と連名で市内22の救急病院に救急患者の受け入れ継続を文書で要請した。今後、市周辺の救急病院にも同様の要請を行う。市内ではクラスター(感染者集団)が発生したとみられる三つの救急病院が救急外来の受け入れを原則停止し、他にも受け入れを制限する病院が出てきており、救急医療が逼迫(ひっぱく)している。

 市内ではクラスターが発生したとみられる北九州総合病院(小倉北区)、門司メディカルセンター(門司区)、産業医科大病院(八幡西区)が救急外来を原則停止中。いずれも救急医療の中核を担う施設で、年間約6千人を受け入れる北九州総合病院は特に重篤な患者に対応し、市内に二つしかない「3次救急医療機関」だ。

 市や医療関係者によると、他の救急病院でも医療スタッフや患者に感染疑いがあり受け入れを制限するケースや、救急搬送後に患者の陽性が判明する事例が続発。市内では救急搬送先の調整が難航するケースが増えているという。

 市医師会の安藤文彦専務理事は「最前線の救急医療維持のため、市内外の医療機関には受け入れをお願いしたい。診察を控える人が増え、病院経営が苦しい中、現場では感染症対策や救急対応に最善を尽くしている。感染者が出た医療機関などへの誹謗(ひぼう)中傷はやめてほしい」と呼び掛けた。 (内田完爾、竹次稔、山下航)

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