泣き崩れる母の姿を見て、何と女々しいことかと思った 言葉を刻む(6)

西日本新聞 社会面

泣き崩れる母の姿を見て、何と女々しいことかと思った

 (大分県豊後大野市、三代シズカさん)

 兄の戦病死の報に触れて取り乱す母を、21歳だったシズカさんは軽蔑した。当時、流行した「軍国の母」の歌詞にあるように、名誉の戦死と喜ぶものと信じていた。後に結婚して子をもうけたシズカさんは、わが子が戦死したことを想像して背筋が寒くなったという。「子どもが生まれて、初めて母の気持ちを理解できた。私だったら気も狂わんばかりに泣き悲しんだだろう。女々しい母だと軽蔑したことを本当にすまなく思った」。2019年、95歳の時に本紙の取材に語った。

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