「体調が戻ると、また書きたくなりました。原稿を見ていただけますか」…

西日本新聞 社会面 広瀬 留美

 「体調が戻ると、また書きたくなりました。原稿を見ていただけますか」。病気療養中の釣りライターから、復帰の連絡が来たのは半年前。20年以上にわたり本紙や西日本スポーツの釣り欄を担当していた、寺島亮嗣さんだ。

 専門はフライと呼ばれる自作の疑似餌を使った釣り。特にメバル釣りを追究、ネットにノウハウをまとめた連載を掲載したり、愛好者たちに講習をしたりするなど活動的だった。ある時、悪化する自然環境の話になった。「目に見える地形のほか魚の数、型、出現する時季などで釣り人は、自然や環境の変化を体感できるんですよ。生き物たちはかわいそうです」と、嘆いた言葉は忘れられない。

 春先に再び休むことになり緊急事態宣言中の4月、訃報が届いた。66歳だった。今年は、恒例のカナダでのスティールヘッド(サケ科の大魚)との格闘話を紙面で読めないと思うと、とても残念だ。

 (広瀬留美)

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