同期生は「腕を軍刀で切り落としてほしい」と懇願した 言葉を刻む(7)

西日本新聞 社会面

同期生は「腕を軍刀で切り落としてほしい」と懇願した

 (佐賀市、大渡行臣さん)

 1944年7月、富高海軍航空隊(宮崎県)に入隊。特攻隊になることを前提とした訓練で「貴様らは消耗品だ」と上官から言われ、「海軍精神注入棒」で尻を何度も強打された。耐えきれず、除隊されるために腕を切ってほしいと望んだ同期生。彼は数日後、事故か故意かは不明だが、トロッコにひかれ指4本を切断し、隊を去った。白い三角巾でつった腕とすがすがしい笑顔が忘れられないという。「死にたくない気持ちは皆持っていた。ただ、態度に表すすべがなかった」。2019年、93歳の時に本紙の取材に語った。

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