順調な新生活…「私の努力って」コロナで派遣切りに ヒカルその後 (2ページ目)

短期のバイトもほとんどなく

 順調だった新生活をコロナが一変させた。記者が体調の戻ったヒカルと再会できたのは5月末だった。

 6月からは収入がなくなる。貯金は約30万円。当座の生活費はあるが、パチンコ店に復帰できるめどは立っていない。つなぎの仕事として、求職サイトなどで短期アルバイトを探したが、コロナの影響で求人はほとんどなかった。

 ヒカルのパチンコ店が休業中、営業を続けた他の店はバッシングにさらされた。「従業員の生活のために必死に営業しなくてはいけない気持ちも分かる」。何が正しいのか分からない。

 1人暮らしを続けながら、公的職業訓練を受け、正規雇用を目指すことにした。授業料は無料で、事務やパソコンソフトの使い方などさまざまな分野別に受講でき、スキルアップにつなげるつもりだ。

 未来を語る言葉がふと止まった。「『派遣切り』って言葉は知っていたけど、本当にスパッと切られるんですよね」。唇をかみしめた。(黒田加那)

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