ボートレースからつ、売り上げ好調 無観客でもネット販売が押し上げ

西日本新聞 佐賀版 野村 創

外出自粛で利用者増か

 佐賀県唐津市が運営する「ボートレースからつ」が新型コロナウイルスの影響で約3カ月間無観客レースとなったにもかかわらず、売り上げが集客を前提とした当初の予測よりも上回る珍現象が起きている。インターネットによる販売が大幅に増えたためで、市ボートレース企業局は「レース場に来られない人に加え、外出自粛で旅行やレジャーを控えた人も利用したのでは」と分析。好調な売り上げを背景に、市の一般財源に5億円を急きょ繰り出し、コロナ対策に活用する。

 同局によると、ボートレースからつは感染防止のため2月28日から無観客でレースを開催。舟券の発売はスマートフォンやパソコンなどによる「電話投票」に限定した。

 この結果、3月の売り上げは予測を19・8%(7億1600万円)下回ったものの、4月は電話投票だけで予測を4・3%(2億6800万円)上回った。さらに5月は、20・7%(9億4100万円)の大幅増となった。

 ボートレース振興会の報告書によると、全都道府県に緊急事態宣言が出されていた4月17日~5月10日は、全国のレース場の電話投票発売額が無観客になる前と比べて約6割増え、売り上げ増は全国的な傾向。同局は外出自粛に加え、各地でパチンコ店が休業したことも売り上げ増の一因とみている。

 同局は本年度から5年間で100億円を市の一般財源に繰り出す予定。今回繰り出した5億円もその一部で、コロナの影響で経営が苦しくなった中小企業を支援する助成金に充てる。

 ボートレースからつはスタンド棟改修工事を行い、今月26日に再開する。同局の日下義信局長は「コロナで著しく売り上げが減少することはないと考えており、100億円の繰り出しは現時点で変更しない」と説明。その上で「無観客開催が続いたことで電話投票が増える傾向が加速し、レース場に足を運ぶ人が減ることが予想される。レース場そのものの魅力も高めたい」と話す。

(野村創)

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