「伯方の塩」2代目声優に福岡のデュオ 遊び心でグランプリ

西日本新聞 根井 輝雄

 福岡を拠点に音楽活動を続けるデュオ「Novembre(ノヴァンブル)」。昨年9月、「伯方の塩 二代目声優オーディション」で、応募総数2639件の中からグランプリを獲得しました。昨年12月には3枚目のCDを出しています。作詞・作曲を手掛ける梅田晋之介さん(27)とボーカルの南詩乃さん(27)に話を聞きました。

 -「伯方の塩」の「二代目声優オーディション」でグランプリを受賞しました。

 ★梅田 選ばれるとは思わず、正直びっくりしました。面白い企画だったので、遊び心で「はかたのしお」の頭文字を織り込んだ“あいうえお作文”で曲を作ったら、うまくはまって。それを気に入っていただいたみたいです。ウェブCMで公開されました。

 -まろやかな歌声の「は・か・た・の・しお」ですね。

 ★南 もともとオリジナルソングも柔らかい曲調が多いので、普段のままで歌いました。

 -昨年12月にはシングル盤「Happiness」を出しました。

 ★梅田 曲名に入っていないタイトルを付けました。3曲通じて親子愛や家族愛を描いています。1曲目の「Will you marry me?」はプロポーズの歌で、友達が結婚するときに作りました。

 -映画を見た感想も曲にしているそうですね。

 ★梅田 2曲目の「Mr.baby」です。映画「旅人は夢を奏でる」(2012年、フィンランド)をイメージしました。映画は、奔放な父親が大人になった息子を勝手に連れて旅に出るロードムービー。父親の無邪気な姿が印象に残り、赤ちゃんのような大人だ、と描きました。

 -デュオ結成のきっかけは?

 ★南 専門学校「九州ビジュアルアーツ」(福岡市)に通っていた同級生です。私はボーカル専攻でした。

 ★梅田 僕は音響で入学し、途中でボーカルに移りました。お互い好きなアーティストはシンガー・ソングライターの阿部真央さん(大分市出身)。僕が聴いていると、南さんが「それ阿部真央さんですよね」と言ってきて。で、阿部真央さんのカバーから始め、その後にオリジナル曲も手掛けるようになりました。

  -デュオ名は。

 ★梅田 2人とも11月生まれで、結成も11月。いろいろ調べて、11月を意味するフランス語にしました。

 -それぞれ音楽を志したのは。

 ★梅田 もともと歌は好きでしたが、自分が演奏するにはハードルが高いと思っていました。高校生の時、宮崎で口蹄疫(こうていえき)被害からの復興を目指して泉谷しげるさんが企画したイベント「水平線の花火と音楽」が開かれました。ボランティアで参加し、そこで裏方の音響の仕事を知って。専門学校に入って、作詞・作曲やギターを本格的に勉強しました。

 ★南 祖父がカラオケ教室の先生をしていて、発表会に毎回“孫枠”で出場し、小学生の頃から人前で歌っていました。祖父が褒めるのがすごくうれしくて。家族みんな音楽が大好きで、歌ったり踊ったり。子どもの頃は「モーニング娘。」に入るのが夢だったんです(笑)。

 -音楽活動で福岡を拠点にするメリットは。

 ★梅田 福岡は、演奏する場所がたくさんありますね。大きなライブハウスから小さなバーまで。いろいろと話をいただいて演奏しています。

 ★南 福岡はアーティストや芸能人を輩出している印象があります。音楽が好きな方が多く、地元のイベントでも足を運んでいただいています。

 -新型コロナウイルスの影響でライブハウスの営業自粛が続いています。

 ★梅田 僕らはライブで生の音楽を感じていただくのが大切だと思っています。今、ライブハウスは大変な状況ですが、店を続けようとオーナーさんが頑張っておられます。再開後にその思いをつなげるのが僕らミュージシャンの役目。一本でも多くライブに出て、たくさんの方に見ていただけるよう頑張ります。

 ★南 エンターテインメントは必要不可欠ではない、と思われがちですが、この状況でも、求めている人が多いと感じます。一番身近に寄り添ってくれるのが音楽や映像。その活動に携わっていられることがうれしく思います。

 (文・根井輝雄、写真・三笘真理子)

 ▼Novembre 2011年11月結成。13年にミニアルバム「約束の唄」リリース。16年に「空想『今日』奏曲」、19年に3枚目の「Happiness」発売。梅田晋之介(うめだ・しんのすけ)さん=ギター、コーラス、作詞作曲担当=は1992年11月18日生まれ、宮崎県高鍋町出身。南詩乃(みなみ・しの)さん=ボーカル=は1992年11月14日生まれ、福岡県宗像市出身。

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