高校野球、福岡でも独自交流戦 「代替大会なし」一転 来月11日から週末開催

西日本新聞 ふくおか版 前田 泰子

 全国高校野球選手権福岡大会の中止決定を受けて新たな動きが出てきた。福岡市と近隣自治体の高校で構成する福岡地区で独自の「福岡地区高校野球交流戦」を実施することが決まり、5日に開催要項が発表された。福岡地区40校のうち現時点では33校が参加する予定だ。

 新型コロナウイルスの影響で「夏の甲子園」とその出場権を争う福岡大会の中止が先月20日に決定。25日に県高野連が代替大会の開催断念を発表すると、福岡地区の一部の指導者がすぐに動いた。その夜に数人の指導者が集まり「交流戦」構想を練り、翌日には福岡地区40校のうち38校の指導者が連絡を取り合って交流戦の実施を決めた。「3年生に制服ではなくユニホームで終わらせてあげたいという気持ちがあった」と筑陽学園高の江口祐司監督は明かした。

 試合は7月11日から主に週末を利用する。4日間、11パートで予選リーグを行い、4連休となる23日から決勝トーナメントを実施。8月2日に準決勝と決勝を行う予定だ。3年生は全員背番号をつけ、ベンチ入りは通常の地方大会より5人多い25人。選手の負担軽減のため指名打者(DH)制など独自のルールを作る。

 感染対策も徹底。予選リーグは無観客で行い、決勝トーナメントは部員と3年生の保護者のみ観戦可能。進路に関わる大学関係者やプロのスカウトなどは学校グラウンドでの試合には入れず、球場での実施に限り入場できる。「部員や関係者、家族に一人でも感染者が出れば続行は難しいと思う」と江口監督は厳しい姿勢を示す。

 県高野連も代替大会を再検討することが決まっている。その動きによっては「高野連に従うことになると思う」と福岡第一高の平松正宏監督は話した。

 経費は各校の参加費で賄い、参加校の監督らが運営する「手作りの舞台」。球場提供や審判などで社会人チームや大学からも協力してもらえる。みんなの力を合わせて3年生の花道を飾る。 (前田泰子)

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