「じわり」客足戻る大分県内観光地 越県自粛緩和後、初の週末

西日本新聞 大分・日田玖珠版 岩谷 瞬 笠原 和香子

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、九州各県が要請していた「越県移動」の自粛が緩和され、初の週末となった6日、大分県内の観光地は本来のにぎわいからはほど遠く、静けささえ漂っていた。ただ、ツーリングや登山を満喫する県外客や「県内観光」を楽しむ県民の姿も見られ、じわりと客足の戻りも感じられた。

 県内有数の観光地、別府市の鉄輪温泉や由布市の湯の坪街道は人出が少ないものの、観光マップを手にした観光客がちらほら。大分市の柴田守さん(62)は夫婦で地獄めぐりを楽しみ、「感染が心配なうちは地元の観光地を巡るつもり。竹田や九重など身近だけど遠ざかっていた場所を訪ねたい」と話した。

 一方、にぎわっていたのは由布岳登山。登山口駐車場には40台近くの車が止まり、福岡や佐賀など他県ナンバーも。福岡市の会社員、飯田裕幸さん(26)は「登山は屋外だし、他人との接触もあまりない。自粛続きでたまったストレスを、思いっきり発散できた」と笑顔を見せた。近くの「道の駅ゆふいん」にも他県ナンバーの車やバイクが多く、友人6人でツーリングに来た佐賀市の自営業男性(48)は「今なら車も少なくて走りやすく、景色を楽しめる」と話した。

 日田市豆田地区では、家族連れらが江戸情緒が残る町並みを散策し、ゆっくり流れる時間を楽しんでいた。多くの店が緊急事態宣言を受け休業する中で、営業を続けたシェアカフェのオーナー大倉知子さん(50)は「外出自粛時は人も車も通らず、寂しくてたまらなかった。お客さんの笑顔をまた見られて、開けるお店も増えてうれしい」とほっとした様子。

 友人と浴衣姿で観光していた福岡県行橋市の自営業広見楓太さん(22)は「超久しぶりの県外への外出。すごくリフレッシュできた」と喜んでいた。 (岩谷瞬、笠原和香子)

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