道路脇に数百個の四角錐、この形は? 「本物そっくり」区民納得

 北九州市戸畑区の街中を歩いていると、四角錐(しかくすい)の「物体」が道路脇に数多く設置されているのが目に留まる。どうやら車止めのようだが、戸畑でこの形といえばあれしかない-。

 戸畑区役所まちづくり整備課の担当者は「戸畑祇園大山笠の提灯(ちょうちん)山笠をモチーフにした車止めです」と教えてくれた。言わずと知れた国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産だ。予想は的中した。

 高さ約70センチで金属製の車止めは、JR戸畑駅前や浅生通り、区役所前に点在する。設置数は把握していないそうだが、記者が約1時間歩いて数えたところ、合計240個あった。数だけで言えば、大小計8基の提灯山笠が一堂に会する「競演会」の30倍の規模だ。

 同課によると、車止めは、20年以上前にJR戸畑駅周辺を皮切りに設置が始まった。だが、設置の経緯などは資料が残っておらず不明だという。

 車止めは横線で12段に区切られ、12段309個の提灯を飾る山笠を忠実に再現。転勤で数年前から同区に住んでいるという30代男性は「最初は何のオブジェか分からなかったが、7月に提灯山笠を見て合点がいった。本物そっくり」とうなずく。

 今夏、競演会などの提灯山笠の運行は、新型コロナウイルス感染拡大で中止となったのは残念だ。車止めを眺めていると、威勢のよい「ヨイトサ」の掛け声が聞こえてくる気がした。 (米村勇飛)

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