壱岐最大の土産物店閉店へ 「あまごころ壱場」コロナで休業続き

西日本新聞 長崎・佐世保版 田中 辰也

 長崎県壱岐市郷ノ浦町で長年、島の特産品を観光客向けにPR、販売してきたレストラン併設の土産物店「うに屋のあまごころ壱場」が30日閉店する。市内最大規模の土産物店だが、新型コロナウイルス流行のあおりで経営断念に至った。従業員の大半は解雇され、島の主要産業の観光業にも大きな打撃を与えることが懸念される。

 店舗を運営する海産物製造販売の「あまごころ本舗」(本社・福岡市博多区)が1953年、島内で土産物店として創業。88年には現在の国道沿いで、ウニなどの水産加工品や焼酎、工芸品をそろえた土産物店を始め、その後2階部分を増築し、約350席のレストラン経営も手掛ける。

 4年前には1階に地元野菜や鮮魚、総菜を直売するスペースを開設。レストランではお手頃価格でウニを味わえるウニ料理専門店も併設。軌道に乗っていた。

 昨年は約7万人の団体観光客らが利用する一方、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月上旬~5月末までほぼ休業状態に。売り上げは前年比9割減となり、6月以降も終息が見通せず、島内で別に経営する料亭と合わせて閉店を決めた。現在店内では閉店セールが行われている。

 土産物店の販売員やレストランの料理人、接客担当者など、従業員46人のうち43人は解雇される。

 市観光連盟の長嶋立身会長は島内を訪れる団体客の受け入れに影響が出ることを懸念する。「修学旅行で一度に300人が来島するケースもある。壱岐では大人数を一度に受け入れることができる土産物店は同店だけ。ほかに対応できる店はなく、大きな痛手だ」と話した。 (田中辰也)

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