子どもの水難もう二度と 網や柵、「浮く」指導 事故受け町が対策

西日本新聞 筑後版 森 竜太郎

 福岡県大木町横溝の水路で2日に小学生の兄弟2人が溺れた事故を受け、町は10日、再発防止に向けた取り組みを明らかにした。今月末までに町内水路の危険箇所を確認して「安全マップ」を作成、夏休み前に子どもたちに配布するほか、ソフト、ハードの両面で再発防止策を講じる。新型コロナウイルスの影響でプールなどの閉鎖が相次ぐ中、水遊びをする子供たちが増える恐れがあり、各自治体も対策が急がれる。

 大木町によると、ハード面では事故現場に侵入防止のための応急の網を80メートルにわたって張った。今後、危険な護岸や水深が深い水路、子どもたちが集まりやすい場所に柵を設置し、水深も表示した看板を立てて注意を促す。町内の水路は町域の14%を占め、総延長は214キロある。このうち国管理の水路が事故現場も含め25キロあるため、国とも対応を協議する。

 垂直に切り立った護岸などに30メートルごとに設置しているはしごの数を増やし、38カ所に置いている救命具も増設するという。

 一方、ソフト面では水泳の授業を「浮く」「潜る」ことを重視した指導に変更。町内の温水プールを使い、泳げない児童を対象にした水泳教室を開催する。毎年行う「着衣水泳教室」は、教員が専門家の指導を受け、より実効的な技術を子どもたちに伝える方針。

 また、事故が起きた6月2日を「忘れてはならない日」として来年以降、全校集会を開くなどして注意を促す。境公雄町長は「悲しい事故が二度と起きないよう、行政、学校、地域が問題意識を共有して安全対策に取り組む」と話した。

 溺れた2人のうち、7歳の弟は死亡し、10歳の兄は意識不明が続いている。 (森竜太郎)

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