改正種苗法でどうなる「あまおう」 苗増やす数、届け出制に?

西日本新聞 総合面

 改正種苗法が成立すると、農家にどのような影響が及ぶのか。全国屈指の人気を誇る福岡県のブランドイチゴ「あまおう」のケースで考えてみた。

 あまおうは種苗法に基づき2005年に品種登録された。開発者は福岡県で、法的には県から種苗を購入した農家だけが生産、販売できる仕組みだ。県はこの「育成者権」に関し、JA全農ふくれん(福岡市)と契約を締結していることから、苗はふくれんが県内各地のJAに販売、さらにJAが約1500軒の農家に売っている。

 ただ、個別の農家に渡る数には限りがあることなどから、農家は仕入れた苗を自家増殖した上でイチゴを育てている。現行の種苗法では自家増殖に特段の制約はないが、改正されればこれが許諾制になる。

 許諾ルールなどの詳細は育成者権を持つ県に委ねられる。県は改正法が成立すれば具体的な検討に入るが、担当者は「具体的に苗を何本増やすか、生産者の届け出が必要になるのではないか」とみる。自家増殖がそれぞれの経営面積に見合っているか、不正流出の恐れを見極める観点から監視の目が注がれることになる。

 一方、苗の購入費については県担当者は「生産者の負担が増えないよう関係機関と調整、検討したい」としている。

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