マスクでこまる人がいる 聞こえにくい「難聴者」

西日本新聞 こども面 中野 慧

口元や表情が読めなくなる 

 しんがたコロナウイルスのかんせんひろげないために、みんながマスクをつけるようになりました。ところが、あいがマスクをしているとはなしないようがわからなくてこまるひとがいます。みみこえにくいなんちょうしゃです。こえるちょうしゃおながっこうかよなんちょうどもはすくなくないので、あなたのがっこうにもいるかもしれません。なんちょうともだちいっしょじゅぎょうやおしゃべりをたのしむために、みんなにもできることをしゅざいしました。

【紙面】マスクでこまる人がいる 聞こえにくい「難聴者」

 なんちょうしゃこえをたすけるちいさなちょう」をつけることもおおいですが、それでもちょうしゃおなじようにはこえません。そこで、はなしながれやふん、さらにはあいくちしたうごき、ひょうじょうなどをんではなしなかかいします。これをどくいます。しゅ使つかったかいでもじつだけでなく、ひょうじょうくちもとうごきもんでいます。しかし、マスクでくちもとがかくれるとどくができません。こえもいつもじょうにこもってこえるのです。

聞き返されたら助けてあげよう

 ちょうかくしょうがいがあるどもたちがかよほうとうデイサービス「スケッチブック」(ふくおかさわだいひょうかじもとしんすけさんは「これからなんちょうともだちが『もういっかいって』とたのむことがおおくなるでしょう」といます。「ともだちだからこそかえせて、たすけてあげて、ありがとうがえる。そんなふうにわかりえるかんけいをつくってほしい」とかじもとさん。

 ふくおかちょうかくとくべつえんがっこうどう)では、マスクのかわりにかおぜんたいえるフェイスシールドをせんせいたちがふうしてつくりました。きょうしつではせんせいどものあいだにとうめいカーテンもあります。

 かんせんしょうがくせんもんせいマリアンナだいがくかわさき)のくにしまひろゆききょうじゅはフェイスシールドについて「マスクとおなじではないけれど、まつとおくにばさないためのいっていこうはあるのではないか」といます。せんせいどものきょを2メートルくらいけて、かんをつけることもたいせつです。くにしまきょうじゅは「いまにっぽんかんせんじょうきょうであれば、こわがりすぎず、たのしくべんきょうができるようなふうたいせつではないでしょうか」とはなしています。(なかけい

 

まずは難聴について知ってもらうことから

難聴児をサポートする「デフサポ」代表・牧野友香子(まきの・ゆかこ)さん

 わたしじゅうなんちょうでほとんどこえません。マスクでくちもとめないとはなしないようはほぼわかりません。あなたのクラスにいるなんちょうともだちは、みんなのおしゃべりのれないとのこされたちになるでしょう。「マスクがなければわかるのに」としんもなくなります。いつまでマスクせいかつつづくかわからないのでしんぱいするしゃおおいです。

 なんちょうでわからないので、こえをかけてもづかず「した」とおもわれることがあります。ものくと、てんないおっとどもがマスクをはずしてわたしはなしをしますが、まわりのせんになります。まずはなんちょうについてってもらうために、がくねんだよりなどでひつようはいりょについてくだけでもたすかるとおもいます。

 せんせいこくばんきょうしょのページばんごうやキーワードをしきしていてくれると、あんしんします。つぎじゅぎょうですることをかんたんいてせつめいすれば、みんなのしゅうにもやくつはず。マスクをはずさなくてもできますし、たんすくないのでは。(とうきょう

 

気軽に聞ける雰囲気うれしい

こども特派員の中学生・稲葉悠太(いなば・ゆうた)さん

 ぼくはまれつきなんちょうです。このはるちゅうがくせいになりました。じゅぎょうしゅうをして、あるていれなくてもついていけるようにしています。せんせいどうきゅうせいにはなんちょうのこと、やってもらうとたすかることをはっぴょうしてつたえました。ぜんいんしんけんいてくれて、はっぴょうあとはなしかけてくれるようになり、うれしくなりました。

 なんちょうについてはなすのは「はずかしい」とおもうこともあるけど、なれたいとおもいます。あいも「こえるのかな」とけいかいしているとおもうので、まずはぶんからがおはなしかけたいです。

 せんせいがわからないときなどにキョロキョロまわりをることがあります。そんなときは、「ここだよ」とともだちゆびさしてくれたり、がるに「どこのこと?」とけたりするふんがあるとうれしいです。(ふくおかけんしんぐうまち

 

「話しはじめ」をわかりやすく

難聴の子を持つ家族会「そらいろ」会長・岩尾至和(いわお・ゆきかず)さん

 なんちょうともだちにうしろからこえをかけるときは、「ねえねえ」とかたをたたいてよんでみて。かえってあなたのかおえるようになったらはなしはじめてくださいね。

 なんにんかではなすときは、はなひとをあげてあいしてからはなすとたすかります。なんちょうしゃは「はなしはじめ」がわかりづらいからです。みんなでゆびゆびあらわすひらがな)をおぼえると、ひみつのかいもできてたのしいかも。なんちょうがあるわたしの5さいむすめ使つかえますよ。

 こえひろってちょうおととどけるマイクなどのかいおんせいへんかんしてくれる便べんなアプリもあります。しかし、がっこうはいりょのおねがいをえんりょするしゃすくなくありません。なんちょうどもたちのじょうほうしょうひつようじょうほうはいること)のために、がっこうからもくちもとえるふうかいなどのかつようちかけてくれるとありがたいです。

 ホームページではなんちょうじょうほうしょうかいしています=https://sorairofukuoka.jimdofree.com/ (ふくおか

 

おたがいに歩み寄ろう

福岡国際医療福祉大学(言語聴覚専攻科)の平島(ひらしま)ユイ子教授

 どものちょうかくしょうがいなどをせんもんけんきゅうしています。まれつきなんちょうひとせんにんにひとりとわれています。おおきながっこうにひとりいるイメージですね。しゃに「なんちょうです」としんだんされないけれど、じつりがにがひともいるので、マスクでこまっているひとはもっとおおいでしょう。ことにおくれがあるちいさなたちも、はなひとくちもとひょうじょうにしてています。

 おたがいにあゆることがたいせつです。たとえば「リンゴ」ということなんちょうは「インコ」にこえたら「インコ?」とかえしましょう。あいは「リンゴ」とことをくりかえすだけでなく、もっとくわしくせつめいしてみて。ぶりもれて「べるあかくだもののリンゴ」とえば、とりの「インコ」じゃないとわかります。

 みみこえたおとくちもとどくはなしかいし、こえしてはなすことをこういます。なんちょうしゃこうはつおんがわかりにくいことがあります。こえないおとはつおんできないからです。でも、たいせつなのははつおんではなく、はなしなかだということをわすれずに。(ふくおか

■聞こえ方、体験しよう

 ひらしまきょうじゅによると、おとちいさく、ひとつひとつのことおとおん)がはっきりとこえないのがなんちょうひとこえかたです。ただ、ひとことなんちょうってもどのくらいこえないか、どのおとこえづらいかはひとによってちがいます。フォナックちょうとうきょう)のホームページではなんちょうこえかたたいけんできます。

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