ギラヴァンツ、27日長崎戦 「7、8割の状態」に戻る

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

課題は体力強化、けが防止

 サッカーJリーグ再開後の日程が15日公表され、J2ギラヴァンツ北九州は27日、アウェーでV・ファーレン長崎と対戦することが決まった。北九州市が新型コロナウイルスの「第2波」に見舞われた影響で、北九州は他チームより大幅に遅い11日に全体練習を始めたばかり。選手間の連係と体力の強化に欠かせない練習時間が不足する中、どこまでチームの完成度を高めることができるのか、懸念も残る。

 「いいねー」。2カ月ぶりの全体練習再開で活気が戻った門司区の新門司球技場。実戦形式の練習で鋭いシュートがゴールネットを揺らすと、選手から歓声と拍手が上がった。主将のMF川上竜選手(25)は「これからは戦術的な練習もできる。選手個人のコンディションを上げていかないと」と気を引き締めた。

 北九州は4月4日を最後に取りやめていた練習を、感染予防のため少人数に分ける形で5月19日に再開。人数を徐々に増やしながら練習を本格化させていたが、市内では同23日以降、相次いで感染者を確認。再縮小を余儀なくされた。

 「だいぶ体力が落ちていた」。村岡誠フィジカルコーチ(50)は練習再開時の選手の状態を打ち明ける。現在は2月の開幕戦当時と比べ「7、8割の状態」には戻ってきているという。

 ただ、感染予防策として、選手やスタッフのクラブハウス利用は禁じられ、ハウス内のマシンや器具を使ったトレーニングが行えない。練習の合間に体を休める場所がなく、午前、午後の2部練習もできない。

 村岡コーチは「練習の量は確保できないが、タイミング良く高強度のトレーニングを取り入れ、選手を仕上げていくしかない」と語る。5月中旬に再開したドイツ1部リーグではけが人が続出。Jリーグも過密日程となる中、首脳陣は選手の体力強化を図りつつ、けが人を出さない細心の注意が求められている。

 リーグ再開後の初戦を戦う長崎は5月11日に練習を始め、26日には全体練習に移行した。7月までは長距離移動を避け、西日本のチームを中心に対戦するが、これらのチームは遅くとも6月2日までに全体練習を再開している。

 昨季は豊富な運動量でJ3を制し、開幕前には2度のキャンプで体力強化と戦術の浸透を徹底した北九州。新型コロナの影響で算段が狂ったが、小林伸二監督(59)は「置かれた状況はしょうがない。どうにか手を考えながら準備をしていく」と前を向く。

 過密日程を考慮し、Jリーグは交代枠を3から5に変更。月間2、3週、2試合を戦うこともあり、チームの総合力が問われるシーズンとなりそうだ。川上主将は「誰が出ても同じサッカーができるようチームを底上げしていく」と語った。

(岩佐遼介)

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