5代目が守る伝統の味 福岡・みやまの「手造りこんにゃく」

西日本新聞 夕刊 佐藤 弘

 江戸末期の創業以来、こんにゃくを作り続ける福岡県みやま市下庄の高巣食品。「規模を大きくすることもなく、直売所を中心に、夫婦2人であったかいのを毎日、手作りしては出すだけ」。5代目の高巣幸俊さん(52)は控えめに話すが、この時代、代々続くということ自体、本当に尊敬に値することだと思う。

 毎日350個作るという「手造り山こんにゃく」は、群馬から仕入れたコンニャク芋を、わら灰を加えて手ごねで固める。昔ながらのやり方なので、手間はかかるが、中に工業的な製法では生じない気泡が入る。それが煮物にしたとき、味が染み込む決め手になるのだという。

 スライスして、ショウガじょうゆに絡ませ食べてみた。ほどよい弾力とショウガのピリリ感が最高だ。こんにゃくにホウレン草を練り込んで麺にした、女性に人気の「そうめんこんにゃく」をつるっとやると、これまた滑らかな食感が添付の中華だれの酸味に合う。

 幼い頃、母親に「腸の掃除になる」と言われ、何の感動もなく食べていたような思い出があるこんにゃく。おかずとしても、酒のあてとしてもグッド。伝統の味、見直しました。

 (佐藤弘)

 ▼高巣食品のこんにゃく 「道の駅みやま」など周辺の直売所で「手造り山こんにゃく」140円(200グラム)▽日持ちする「手造り生芋こんにゃく」150円(同)▽「そうめんこんにゃく」(150グラム)180円で販売。高巣食品=0944(62)2019。

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