猫の楽園の72匹、図鑑でいきいき 佐伯市深島 売り上げは餌代に

西日本新聞 大分・日田玖珠版 稲田 二郎

 大分県佐伯市の離島深島で暮らす約100匹の猫たちを紹介する「深島ねこ図鑑 vol.2」を市観光協会が制作した。収益の一部で基金を創設し、猫の餌代や治療費に充てる取り組みで、昨春作った図鑑の第2弾。猫72匹の写真やプロフィルのほか、「猫のパラダイス」と言われる深島の日常風景などを収めている。

 深島は蒲江港の南約9キロ沖にある周囲約4キロの島。かつては漁業や麦作などで約200人が暮らしていたが、過疎と高齢化が進み、現在は9世帯15人に。コンビニや病院などはない。

 島民は猫約100匹すべてに名前を付けてかわいがり、最近は「猫の島」として訪れる観光客が増加。ただ、猫の餌代や治療費用などは島民や獣医師らが負担してきた。負担が小さくないため、市観光協会は島民らと取り組む「深島ぷろじぇくと」の一つとして、図鑑制作と基金創設を企画。昨年4月、猫たちを紹介する第1弾の図鑑(A5判、34ページ、1200円)を千部制作した。

 この図鑑の売上金の一部などで昨年11月に島の猫の不妊手術を実施。施術を受けた猫は耳をV字にカットし、その形が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれる。第2弾では、表情豊かな島のさくらねこをカラフルな写真で紹介。「しっぽがレッサーパンダ。人見知りやや強め」「子ねこの面倒見が良いお兄ちゃん。寝すぎ」などとユーモアたっぷりに特徴を記している。

 猫とたわむれる島民や観光客を見つめる猫の様子など島の日常を捉えた写真も掲載。食堂を営む夫婦のインタビューも載せている。

 A5判、72ページ、1600円(税別)。千部販売する。市観光案内所などで購入でき、ネット販売も行う予定。問い合わせは案内所=0972(23)3400。 (稲田二郎)

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