Q.おかあさんが まっている/おとうさんも まっている/…

西日本新聞 オピニオン面

 Q.おかあさんが まっている/おとうさんも まっている/まだ いないのに/もういると みんなしっている。「えほん なぞなぞうた」(文・谷川俊太郎、絵・あべ弘士、童話屋)から。1枚めくった答えのページには、おなかの大きな女性の絵。A.あかちゃん

▼その赤ちゃんが減り続けていると、みんなしっている。厚生労働省の統計では、昨年生まれた赤ちゃんは86万5千人。前年より5万人減り、1899年に統計を始めてから、最も少なかった

▼出産の中心である20~30代の女性が減っている。さらに1人の女性が生涯に産む子どもの平均数を表す合計特殊出生率も1・36と4年連続で低下した

▼子どもを産むかどうかは、個人が決めることだ。中には経済的な事情などで諦める人もいよう。子育て世帯への公的な支援や、働きながら子どもを育てられる社会環境の整備が遅れていることが、少子化の一因とされて久しい

▼Q.ブレーキ かけても とまらない/バックも できない まがれない/なのに むじこで やすまず はたらく。A.じかん

▼昨年の死亡数から出生数を引いた自然減は51万5千人。初めて50万人を超えた。このままじかんが進めば、働き手は不足し経済や福祉は行き詰まる。とまらない少子化にどうブレーキをかけ、バックさせるか。子どもを産み育てやすい社会へ早くハンドルを切らねば。残されたじかんは少ない。

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