電車内で「電話、かけた方がいいですよ」 思いやり感じた出来事

 看護の心温まる思い出や物語を表彰するコンクール「忘れられない看護エピソード」(厚生労働省、日本看護協会主催)の看護職部門で、佐賀県鳥栖市の看護師斎藤泰臣(やすおみ)さん(43)の作品が最優秀賞に選ばれた。電車内で父親の臨終の場に向かう男性と、乗客の思いやりを描写し、評価を得た。

 コンクールは5月12日の「看護の日」に合わせて2011年から毎年実施。「看護職」「一般」「Nursing Now」の3部門で800字以内のエピソードを募集し、日本看護協会関係者らが審査する。今年は2702作品の応募があった。

 斎藤さんは、数年前の冬、JR長崎線の電車内でのエピソードを紹介した。

 夫婦と思われる男女が「病院まで遠いよ。最期の会話になるかもしれない」「そんなことない。間に合う」と小声ながらも切羽詰まった様子で言い争っていた。会話を聞いた斎藤さんは、息を引き取ろうとする父親の臨終の場に、男性が間に合わない状況だと理解した。

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