「ギラギラした」HKT芽瑠、リモート劇で輝く 成長する「博多の太陽」

西日本新聞 古川 泰裕

 新型コロナウイルスの影響で3月31日以降、劇場公演を自粛したHKT48。「会いに行けるアイドル」の活動の根幹を封じられたが、そんな逆境の中で存在感を高めたメンバーがいる。会員制交流サイト(SNS)の発信で話題を呼び、さらに演劇の新しい形として注目されるリモート演劇で活躍した2期生の田島芽瑠(20)だ。

TikTokで全国ネットに

 コロナ自粛の期間中、まず脚光を浴びたのが短尺の動画を投稿するTikTok(ティックトック)だった。ほぼ毎日更新する中、ディズニーリゾートのキャストをまねた動画が、全国ネットのテレビ番組に取り上げられた。その勢いは止まらない。ドラマ「ごくせん」の主人公「ヤンクミ」の雰囲気をうまくつかんだ動画など、ネットメディアにも取り上げられた。

 「SNS関連が盛り上がってるなっていう感じですね。フォロワーさんもすごく増えましたし」と芽瑠。その根柢にあったのは大きな危機感だ。「この時期だからこそ、何もしなかったら絶対に忘れられていくだろうなって…。身近にSNSっていう大きなツールがあって、できることを全部しようと」

 ただ、「作業」になってはいけない。「まずは自分が楽しめること」を意識的に配信し、新たなファンを開拓していった。

 自らまいた種は、やがて新たなチャンスとなって芽吹いた。打ち合わせや稽古など、舞台の全てを直接会わずに作り上げるフルリモート演劇を展開する「劇団ノーミーツ」の初長編への出演(5月23、24日)だ。

 そもそものきっかけはTikTokで偶然見かけたノーミーツの動画。その活動を調べるうちに、オーディションの存在を知った。

 作品「門外不出モラトリアム」は4年間の大学生活をフルリモートで過ごした学生たちの「最後の日」を描いた。芽瑠は選考を突破し、5人の主要キャストの一人「マイ」を演じた。

 映画や博多座の舞台を経験したが、リモート演劇は勝手が違った。オンラインならではのタイムラグ、通常の舞台では感じられるはずの空気感がない。視覚や聴覚をフル稼働し、より集中力が求められる時間は「どっと疲れる感じ」。だが、全く新しい挑戦の中で、数カ月前には考えられなかった経験を積んだ。

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