タカ党「この日待ってた」 自宅で、店で…密避け応援もプレーボール

 新型コロナの影響による延期から約3カ月。プロ野球がようやく開幕した。当分の間は感染予防のため無観客試合となるが、開幕を待ち望んでいた九州のファンたちも自宅や職場、居酒屋から選手たちに熱い声援を送った。

 福岡ソフトバンクホークスの本拠地ペイペイドーム(福岡市中央区)前には午後4時すぎ、続々と車が集まった。お目当ては球団が開幕3連戦に合わせて設置したドライブスルーコーナー。通常なら球場内で販売される弁当や応援グッズを購入して「リモート観戦」を楽しもうと、約130人が訪れた。

 弁当を買いに来た福岡県筑紫野市のパート斜木由香里さん(40)は「この日を心待ちにしていた。自宅で少しでも球場の雰囲気を味わいたい」。ユニホームを手に入れようと佐賀県から約3時間かけて訪れた平川大智さん(28)は「無観客なのは残念だけど、精いっぱい応援するので優勝してほしい」と願いを込めた。

 試合前のオープニングセレモニーには、ホークスの公式ダンスチーム「ハニーズ」が登場。感染予防のため通常の14人から8人に減らし、互いの距離を取りながらパフォーマンスを披露した。キャプテンのMAYUMIさんは「球場で直接応援できないファンの皆さんに、画面越しに元気を届けたい」と笑顔を向けた。

   ○    ○

 今年こそはリーグ優勝し、4年連続の日本一だ-。福岡市東区の会社員鮎川悦子さん(65)は、会社の同僚たちと職場でテレビ観戦。今年の開幕戦のために特注したというユニホームを初披露した。

 鮎川さんは一昨年まで5年連続ホーム戦“皆勤”を果たした熱狂的なタカ党。少しでも球場の臨場感を出そうと応援歌を流しながら選手たちにエールを送った。それでも「やっぱりテレビ観戦は寂しい。球場内で仲間のファンたちと一緒に応援したい」と漏らした。

 ホークスの2軍本拠地「タマスタ筑後」がある福岡県筑後市。タカ党が集う焼き鳥店「串の帝王 雁の巣」でもテレビ中継を見守るファンの姿があった。夫婦で店を訪れた同市の運送業西田裕司さん(48)は「今季はチケットを手に入れていたオープン戦も観戦できず出はなをくじかれた。今は開幕してくれてありがとうと言いたい気持ち」と喜んだ。

 同店では毎年、リーグ戦終盤や日本シリーズ時にはドリンクの無料サービスなどの企画で盛り上げてきた。経営者の栗原利明さん(53)は「感染予防のため密になってはいけないし、今年は戸惑っています」と少し寂しげだった。 (松永圭造ウィリアム、玉置采也加、本田彩子、丹村智子)

書道アートでタカにエール

 プロ野球が19日に開幕した。文字と絵を組み合わせたパフォーマンスで人気の書道アーティスト、原愛梨さん(26)が4年連続日本一を目指す福岡ソフトバンクホークスにエールを送る作品を本紙に寄せた。

 福岡県出身でホークスファンの原さんは今季のチームスローガン「S15(サァイコー!)」をテーマに制作。「コロナで開幕できなかったもどかしさから、やっと開幕できるということで、この気持ちを鎖から解き放たれたイメージでデザインしています」と作品に込めた思いを説明した。

 中心に描かれた球団の公式ダンスチーム、ハニーズは「福岡ソフトバンクホークス」、両翼は球団の応援歌「いざゆけ若鷹(たか)軍団」の歌詞の一部で構成されている。 (鎌田真一郎)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ