中村医師は「武器を農具に持ち替える喜び示した」 玉城知事、平和宣言で言及

西日本新聞 高田 佳典

 「慰霊の日」の23日、玉城デニー沖縄県知事が平和宣言で触れたのは、アフガニスタンで人道支援に尽くした故中村哲医師=福岡市出身=の信念と活動だった。

 「中村先生は人の幸せを『三度のご飯が食べられ、家族が一緒に穏やかに暮らせること』と説き、現地の人々が生きるために川を引き、干からびた大地を緑に変え、武器を農具に持ち替える喜びを身をもって示されました」

 アフガンで医療や用水路建設活動を続け、昨年12月に凶弾に倒れた中村医師。その告別式にも弔電を寄せた玉城知事は式典の後、取材に「恒久平和への道のりは決して止まることはないし、なお一層の努力を重ねていかなければならないという思いを込めた」と話した。

 県は2001年、平和を願う心を世界に伝えようと「沖縄平和賞」を創設。最初の受賞者に中村医師を支援する福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」を選んだ。中村医師は賞金で診療所を新築し「オキナワ・ピース・クリニック」と命名。「アフガニスタンと沖縄の心を、そして命の重さを発信する拠点としたい」と述べていた。(那覇駐在・高田佳典)

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